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うつ病各段階の表現

うつ病の表現には様々なものがありますが、ここでダウンと言っているのは、苦しい辛いとてもイヤな気分のレベルだと考えてください。グラフでの一番底のレベルは、死にたいほど苦しくて辛い、何もせず目をつぶって横になっていてもどうもがいてもとにかく苦しくて辛いといった最低のレベルと考えてください。

■ うつ病の初期:急進期
・ アップダウンが徐々に激しくなってき、
・ 悪化するにつれてアップダウンの幅が大きくなり、
・ しだいにダウンしたときの気分がさらに深くなっていきます。

■ うつ病まっただ中の重症期
・ 気分は深くダウンしたままで、アップダウンがあまり感じられません。

■ うつ病の後期、回復期
・ 時々気分が多少アップし始めるのが感じられるようになります。
・ しかしアップとダウンが繰り返され、敏感で不安定な時期です。

■ うつ病の最終段階、寛解期
・ 激しく落ち込む、長い時間ダウンしたまま、という状態がほとんど無くなってきます。
・ しかしまだ完治というわけにはいかず多少の緩やかなアップダウンが続きます。

このアップダウンの経過には、いくつものパターンがあります。
実際の時間的な経過は、このグラフと違って後ろの過程が間延びしてしまいやすい。
急進期は1~3ヶ月とばらつきがありますが、その後の重症期は数ヶ月から1年にも及ぶ場合もあり、さらにその後の回復には数ヶ月で済む人もいれば数年から十数年かかる人もいます。

時間的な長さだけでなく深さのレベルでも、人によってそのパターンはかなり異なります。さらに、同じ人でも、何年かおきに繰り返しうつ病を発症する場合、そのたびに異なるパターンの経過をたどることも多いのです。

また、このグラフに示した重症期のパターンと違って、急進期や回復期と同じようなアップダウンを更に何度も何度も繰り返すというケースも珍しくありません。この点、双極性障害とも見分けがつかない症例になります。